犬連れでお出かけしているとき「そろそろお水を飲んで水分補給して欲しいな」と思うタイミングに、全然お水に興味を示してくれない!という経験はありませんか?
犬たちも人間と同じように体温調節がうまくいかないと熱中症になったり脱水症状が出たりしてしまいます。そんな状況にならないためには、環境温度に気を配ってあげるのはもちろんのこと、しっかり水分補給してもらうこともとっても大事なことです。
この記事では、犬連れ旅でワンズの水分補給に役立つアイテムをご紹介します!
この記事はこんな人におすすめ
・ペットとお出かけしているときに上手に水分補給させたい
・犬が外出先でお水を飲んでくれない・ご飯を食べてくれない
・犬の熱中症や脱水症状を予防したい
・森乳サンワールドのチューブダイエットの栄養成分が気になる
・犬用ミルクの持ち運び方法を知りたい
犬連れ旅での水分補給はとっても大事
犬という生き物は基本的にはお水を飲むのを億劫がらない動物です。ですので、ほとんどのワンコは家の中にいるとき放っておけば自分のタイミングできちんとお水を飲んで水分補給をしてくれます。
しかし、外出中は彼らが「のどが渇いた!お水を飲みたい!」と思うときにいつでもお水にアクセスできるわけではありません。移動中はドライブボックスやキャリーの中にいるでしょうし、目的地に着けば楽しくて遊ぶことに集中してしまう場合もあるかもしれません。
一方で、お出かけで興奮してパンティング(ハッハッと息をして体温を調整する行動)したり、知らない場所を散策してオシッコしたりすれば、家でゴロゴロしているときよりも水分を消費しているはず。
体内の水分が不足すると、元気消失や体調不良に陥るだけでなく発熱や嘔吐などの症状につながる場合があります。環境温度に気をつけていたつもりでも、水分不足で熱中症を引き起こしてしまう可能性もあるのです。
犬が必要としている一日の水分量は体重1kgあたり40~60mlが目安とされています。もちろんこの量はあくまで目安で個体差があります。また、食事やおやつに含まれる水分も含めての量ですので、実際にお水を飲む量とは異なります。
鯉は体重3.5㎏くらいだから、一日150mlくらいかしら。
けっこうしっかり飲んでるわね。
旅先や外出先では「水分補給は大丈夫かな?」ということを気にしてあげることが、とても重要な体調管理になります。
犬が水を飲んでくれない!時のお役立ちアイテム
とはいえ、普段と異なる環境で「ほれ、水を飲め」と差し出しても、なかなか飲んでくれない場面もあると思います。
我が家の場合は、特に黒い犬が外出先で水を飲みません。
家では盛大に飲むくせに!!
ぜったい喉かわいてるくせに!!!
しゃもちゃんには、しゃもちゃんのタイミングってものがあるんだよ!
100%人間都合で犬たちとって大迷惑なのは承知の上ですが、特にロングドライブの休憩の時や、車中泊での就寝前など、「今、水分補給しておいてほしい」と思うときに全く飲んでくれないと「もー!」となってしまいます。
敏感な犬たちは「水分を取らせたい」という飼い主の焦る気持ちを察すると、ますますお水から顔を背けるようになる場合もあります。
こんな状況になったら「真水」を飲ませることを諦めて、何かしらの「味付き」で水分補給してもらうしかありません。
この「味付き水分補給」、紆余曲折の結果、我が家は「森乳サンワールド 犬猫用 チューブ・ダイエット ハイカロリー/高たんぱく」を常備しておくことに落ち着きました!
この商品は、ざっくり言うと「高栄養の粉ミルク」です。サラサラのパウダー状で水に溶かすと即席ミルクのできあがり、となります。一袋20g入りの小袋包装になっているので、使い切るのも苦になりません。
そのほか、味付きの水分補給アイテムとして、犬用のゼリー、スポーツドリンクを薄めたもの、ウェットフード、ちゅーるのような商品、などがあります。我が家のワンコや好きな味ものや、人間側の扱いが楽なものなら何でも良いので、お水を飲んでもらえる助っ人アイテムを用意しておくと良いと思います。
チューブダイエットおすすめポイントと持ち運び方法
我が家が愛用している「チューブ・ダイエット ハイカロリー/高たんぱく」の良いところは、以下のような点です。
チューブダイエット お気に入りポイント
「チューブ・ダイエット ハイカロリー/高たんぱく」は森乳サンワールドさんの製品で、犬・猫共通の特別療法食です。本来の目的は、犬や猫が食欲不振や嘔吐下痢などの消化器症状を起こした際に、経口エネルギー補給のために処方されます。
下痢をしてしまったり食欲が無くなったりしたときに「飲む点滴」のような形で処方される粉ミルクですから、
- 消化の負担になりにくい
- 栄養補給になる
- 嗜好性が良い
の三拍子がバッチリ揃っています。まさに外出先でのお助けアイテムにぴったり!
単なる水分補給目的の場合は、お水にほんの味付け程度にふりかけます。この溶液は「ほぼ水」ですので、栄養補給の意味合いはほとんどありませんが「水を飲むという行動の引き金」としてとても役立っています。もし、栄養補給として使いたい場合は、少し濃く溶かすなど調整してみても良いかもしれません。
また、粉ミルクそのものは水分を含んでおらず、常温で気軽に持ち運びできるところも便利です。
ただし、チューブダイエットはもともと1袋20gの小袋仕様で、商品の包装にはチャックも何もついていません。そこで、持ち運びには100均で買ったスパイスボトルを使っています。
私は犬連れ旅のとき、このスパイスボトルをマイ調味料のように持ち歩いています。ドッグカフェで、いただいたお水にパパっと振りかけて水分補給できるようになりました!
\スクロールで画像チェック/
チューブ・ダイエット ハイカロリー/高たんぱくのスペック
真水とチューブダイエット入り 反応の違いを動画でチェック
参考までに、我が家の「外出先では安易に水を飲まない男・しゃもじ」で、ただの水と、同じ水にチューブダイエットをほんの少し溶かした水でリアクションをチェックしてみます。
チューブダイエットを溶かした量は、上記のスパイスボックスで2振り程度です。
したがって実際のところは「ほとんど水」です。
ただの水を差しだした場合
続いて、チューブダイエット入り「ほぼ水」の場合
このように、結果は一目瞭然です。動画の通り、ミルクというには程遠い「うっすら白く濁った水」であっても飲水行動の引き金として十分な役割を果たしてくれます。
※ミュートを解除すると、しゃもじがガブガブ水を飲む音が入っています。ちょっとASMR!
なんかミルクっていいよね、つい飲んじゃうよ!
ほぼ水なのよ・・・。
チューブダイエットの入手方法と注意点
繰り返しになりますが「チューブ・ダイエット ハイカロリー/高たんぱく」は、本来、何か健康のトラブルが起きた際に獣医さんで処方してもらえる特別療法食です。しかし、商品の特性として、かかりつけの動物病院の先生に、食欲が落ちた時や水分補給のトリガー(引き金)として少し常備しておきたいと伝えれば、ほとんどの場合、処方してもらえると思います。
かかりつけの獣医さんで購入すれば、小袋単位で買うことができますし、その子の健康状態で使うのが適切かどうか教えてもらえますので安心です。
そのほかの入手方法としては、楽天やAmazonなどのネット通販で購入することができます。
注意ポイントとしては、高たんぱく・高脂質の製品ですので、特定の栄養を制限する食事をとっている子にはお勧めできません。(例えばタンパク質を制限する腎臓疾患の子など)
上記のように、「ほぼ水」として使ったり、ちょっとフードにトッピングする程度の場合はほとんど影響ないと思いますが、栄養補給として使う場合は、濃度や量などを気を付けて与える必要があると思います。
また、チューブダイエットには、赤いパッケージの「ハイカロリー/高たんぱく」のほかに、青いパッケージや黄色いパッケージのバリエーションがあります。青や黄色のパッケージの商品は、より特殊な健康状態に合わせた栄養バランスとなっていますので、犬連れ旅や非常食として常備するなら赤いパッケージの「ハイカロリー/高たんぱく」がおすすめです。
わざわざ療法食を選ばず、市販のペットショップに売っているミルクでも良いのでは?という疑問もあるかもしれません。
市販のペット用粉ミルクとチューブダイエット主な違いは、「小袋になっているところ」と「MCTオイルが使われているところ」です。
粉ミルクは湿気に弱く、開封後それほど長持ちはしませんし、長持ちさせたい場合は冷蔵保存がおすすめです。市販のペット用粉ミルクも嗜好性や水分補給のきっかけとしては良かったのですが、ほとんどが缶に入っていてかなりの容量であることがネックでした。その点、チューブダイエットの1袋20g入りは個人的に素晴らしい容量です。
他方、市販の粉ミルクの良い点は、免疫グロブリンやビフィズス菌・オリゴ糖などの機能性成分が充実している点です。
チューブダイエットは「とにかく必要な栄養を少ない代謝負担で届ける」ということに注力されていますので、ビフィズス菌などは配合されていません。
容量や機能性を総合的に見て、市販の粉ミルクを水分補給のお助けアイテムとして常備しておくのも良いと思います。
150gを上手に使い切ることができるなら、こういうミルクもいいと思います!
チューブダイエットの注意点
・特別療法食なので、健康状態に不安がある場合は獣医さんに相談を
・タンパク質・脂質の食事制限をしている子はおすすめできない
・市販のペットミルクと比較すると、ビフィズス菌などの機能性成分は配合されていない
まとめ
私自身は、ひょんなことからかかりつけの獣医さんに赤いパッケージのチューブダイエットを処方され、それ以来、この粉ミルクの嗜好性の高さと栄養バランス、包装形態などに感動して、いまや必ず常備しているアイテムになりました。
このおかげで、外出先での犬たちの水分補給がスムーズになり、「飲め」「飲まない」の押問答の時間とストレスから解放されて本当に助かっています。
便利すぎて語りたいポイントはまだたくさんありますが、MCTオイルなど栄養学的に好きなポイントは割愛します…
我が家は避難袋にもチューブダイエットを入れています
犬連れ旅では、ワンコたちが普段よりお水にアクセスしにくい環境や精神状態になっているということを忘れず、全員無事に旅を楽しめるようお助けアイテムを活用できるといいですね!