小田原城は、戦国大名・小田原北条氏の関東支配の中心拠点となった城で、上杉謙信や武田信玄の侵攻をも退けた難攻不落の城として、あるいは豊臣秀吉率いる20万の大軍に包囲され、3ヶ月余の籠城戦のうえ開城した歴史の舞台として有名です。
現在の姿はそのほとんどが復元されたものですが、壮大な総石垣造りを眺めて歴史に想いを馳せることも、広々とした広場でくつろぐこともできる観光名所となっています。城址公園内は犬連れでお散歩することができ、大きな門をくぐって天守閣の真下まで行くことができます!
今回は、神奈川県小田原市「小田原城址公園」の園内の様子や散策の注意ポイントをWan-Vanlife 目線でレポートします!
この記事はこんな人におすすめ
・箱根・小田原エリアで犬連れで観光できる場所を探している
・小田原城址公園内の様子や犬連れで行ける範囲が気になる
・小田原城にアクセスしやすい駐車場を探している
・小田原エリアの道路事情や駐車場相場が気になる
小田原城(小田原城址公園) 基本情報
小田原城は、1500年頃、伊勢宗瑞(北条早雲)が小田原に進出して以降、北条氏5代約100年にわたって関東支配の中心拠点として整備拡張されてきました。北条氏が豊臣秀吉率いる20万の大軍と対峙した歴史舞台として有名であるとともに、城下町まで囲む総延長9kmもの総構えと主要部のすべてに石垣を用いた総石垣造りの城としても有名です。
小田原城の跡地は城址公園として整備されており、1960年に天守閣が再建され、その後、本丸の正門にあたる常盤木門(ときわぎもん)、二の丸の正門にあたる銅門(あかがねもん)、2009年には馬出門(うまだしもん)も復元されました。二の丸・三の丸・本丸は国の史跡に指定されています。
また、日本100名城、日本さくら名所100選に選定されており、小田原の歴史や美術工芸品・発掘調査の成果を展示している天守閣の他、甲冑や刀剣などの武具に特化した展示を行っているサムライ館、戦国時代の北条氏を陰で支えたと言われる風魔忍者をモチーフにした体験型施設の忍者館などがあります。
小田原城(小田原城址公園) 基本情報
施設名 | 小田原城(おだわらじょう) |
入場料 | 城址公園は入場無料 天守閣:大人510円(高校生以上)・小人200円(小中学生) 天守閣へのペット入場は不可 そのほか、忍者館・サムライ館などあり(いずれもペット入場不可) |
住所 | 神奈川県小田原市城内6-1 |
アクセス | 小田原厚木道路「荻窪IC」から約10分 西湘バイパス「小田原IC」から約5分 JR・小田急線 小田原駅から徒歩10分 |
進入路の狭さ 車の入れやすさ | 周辺道路は整備されていますが、城下町らしい一方通行やクランクもあります |
駐車場 | 公式なし・近隣にコインパーキングあり 小田原市公式HPにて駐車場案内あり ※おすすめ駐車場については詳細後述 |
営業時間 | 午前9時00分〜午後5時00分 (天守閣等への入館は午後4時30分まで) 季節や行事によって変動あり。 |
ドッグラン | なし |
ドッグカフェ | 隣接の報徳二宮神社内「きんじろうカフェ」のテラス席がペット可 |
散歩道 | 城址公園内の散策は犬連れOK 砂・砂利の散策道がメインで階段が多い 歩道は広く、歩きやすい |
その他 | 建物内には犬を連れて入れません。 マナーパンツ着用など排泄系のマナーは必須。 |
桜や菖蒲、菊花展など四季折々のお花も綺麗です。かまぼこ祭りやちょうちん祭りなどのイベントも!
城址公園内の様子と犬連れ可能エリアを画像でチェック
小田原城には、天守閣やサムライ館などの建物内展示がありますが、残念ながらこれらの建物に犬連れで入場することはできません。
一方、建物の外、広大な城址公園は全て犬連れ散策OKとなっています!
建物に入らなくても、広大な二の丸エリアや石垣、お堀、城門の数々を巡りながら、天守閣まで到達するとなかなかの達成感!正面入り口から天守閣までゆっくり歩いて20分くらいの道のりです。
小田原城址公園の散策ルート
二の丸エリア
公園内はほとんどが、細かい砂利か土の散策路です。綺麗に整備されており、道幅も広いので犬連れでも歩きやすいと思います。とはいえ、観光客のみなさまも多いので、マナーには注意が必要です。
なんだか、忍者かお侍さんになった気分で興奮したぞ!
と、殿ーーー!
四季折々のお花やお庭も見どころのひとつです♪
天守閣は高台にあり、砂利道と階段が多いのでペットカートは難しいと思います。
それなら、鯉姫はお籠(リュックか抱っこ)でお願いします!
・犬連れの散策は建物の外のみ
・公園内は砂利と階段が多いのでペットカートの取り回しは難しい
小田原城 駐車場と散策道の注意ポイント
広い敷地の小田原城には「北口」「南口」「正面口」の3か所の入口があります。
おすすめの入口と駐車場エリアは、以下の画像の下部に二重線で囲んだ「正面入り口」からスタートする散策です。
正面入り口からの散策がおすすめ
電車でアクセスする際や、なるべく天守閣に近いところからスタートしたい場合は北口や南口からの入場も選択肢かもしれません。しかし、正面入り口から天守閣を臨む際の奥行きは一見の価値があると思います。
正面入り口から散策すると、天守閣が実際以上に大きく偉大に見える工夫が感じられます。
「天守に近いから」って北口から入ったことがあるけれど、正面から入るほうが断然感動するわ!
だいたい歴史を感じるのに「近いから」ってのが横着なのよ。
と、殿ーーー!
鯉ちゃんが正論を述べております!
以後、気を付けます・・・
Googleマップで確認すると、北口・南口・正面口の各入口は以下のような位置関係です。
おすすめ駐車場は、画像右側の黒い四角で囲んだエリア。大きな駐車場はありませんが、ほとんど同じ相場感で小さなコインパーキングが散在していますので、停めやすそうな場所を選ぶと良いと思います。
我が家が使ったパーキング。駐車台数14台・土日1時間400円でした。
・小田原城址公園の散策は「正面入り口」からがおすすめ!
・大規模駐車場はないが、小さなコインパーキングがたくさんある
ただ、南口の近くには、報徳二宮神社とペットと一緒に一休みできる「きんじろうカフェ」があります。こちらをメインに散策する場合は、南口を起点にするのも良いかもしれません。
まとめ
南は相模湾に面し、西に箱根、北に丹沢山地という位置関係にある小田原の城下町は、戦国時代、日本有数の巨大城郭都市として君臨していました。小田原城址公園は、数々の小説やドラマに登場する難攻不落の小田原城とその小田原城が陥落する歴史エピソードに想いを馳せながら、犬たちと散策を楽しむことができるありがたい観光スポットです。
犬連れでは建物内の展示を見ることができませんが、外から見るだけでもなかなか迫力があり、四季折々の花やお庭の様子も美しく、犬たちも歩きやすい大きな歩道が整備されています。
歴史好きなら、北条サイドの小田原城と、豊臣サイドの石垣山一夜城を両方散策してみるのもオススメです!
小田原エリアで犬連れレジャーを楽しむ際の参考になれば嬉しいです。
※上記は執筆時の情報です。詳しくは公式HPを参照してください。