我が家は、本格的なキャンプを楽しむというよりは、犬連れのくるま旅をメインに、景色の綺麗なオートキャンプ場で車中泊を楽しむスタイルです。大掛かりなテントは不要だけれど、車両のみだと若干物悲しい感じが漂ってしまう。。。
キャンピングカーならともかく、我が家は普通のステップワゴンだし。
キャンプ場で車だけとめていると、なんか道具忘れた人たちみたいな感じになっちゃうんですよね。
そんな車中泊派の課題を解決して、お気楽なくるま旅を「それっぽく」演出してくれるツールとして、我が家はogawa(オガワ)さんのカーサイドタープを導入しました!
この記事では、「オガワ カーサイドシェルター」を実際に使ってみて、便利なポイントと注意ポイントをWANVAN-LIFE目線でレビューします。
この記事はこんな人におすすめ
・カーサイドタープ(シェルター)が気になっている
・オートキャンプ場での荷物置き場に悩んでいる
・車中泊をちょっとグレードアップしたい
・カーサイドタープの注意点を知りたい
ogawa(オガワ)のカーサイドタープ 3種類の比較
「ogawa(オガワ)」は1914年創業の老舗アウトドアブランド。本格派のテントや様々なキャンプギアが揃うメーカーさんです。車のルーフやリアゲートを利用してリビングスペースを作る「カーサイド」タイプは3種類あり、コンパクトなほうから「カーサイドタープ」、「カーサイドシェルター」、「カーサイドリビング」という商品名になっています。
3種のざっくりした比較は・・・
ogawa(オガワ)のカーサイドタープ 3種類の比較
商品名 | カーサイドタープ | カーサイドシェルター | カーサイドリビング |
---|---|---|---|
価格(税込) | 25,300円 | 37,400円 | 50,600円 |
リビングスペース 最も広い・高いところ | 幅 250㎝ 高さ 220㎝ 奥行 250㎝ | 幅 285㎝ 高さ 210㎝ 奥行 247㎝ | 幅 330㎝ 高さ 200㎝ 奥行 320㎝ |
収納サイズ 重さ | 58x13x13cm 約2.0kg | 68x18x18cm 約4.2kg | 69×17.5×17.5cm 約4.9kg |
備考 | 解放感抜群・コンパクト オープンタイプのタープ サイドと足元は 常時オープン 窓はフラップで開閉可 ランタン用リング付き | カーサイドタープとほぼ同じ大きさで サイドや足元までフルクローズ可能 窓はフラップで開閉可 ランタン用リングがない ツートンカラー | 奥行と幅がしっかり サイドや足元まで フルクローズ可能 窓はフラップで開閉可 ランタン用リング付き 高さがやや低い |
【2024年2月追記】
カーサイドシェルターはバージョンアップ(カーサイドシェルターⅡ)してランタンフック付きに変わっています。
また、2024年にはカーサイドシェルターT/Cというモデルが発売されます。
カーサイドシェルターT/Cはメインの壁面を巻き上げたり跳ね上げてタープのように使える機能が追加されています!
我が家は一番コンパクトなカーサイドタープと真ん中のカーサイドシェルターを悩んで、真ん中のカーサイドシェルターを選びました。決め手は、夜間にフルクローズできるかどうか、でした。
「カーサイドタープ」と「カーサイドリビング」は公式YouTubeも用意されています!
【公式HPの情報はこちら】
ogawa カーサイドタープ
ogawa カーサイドリビング
ogawa(オガワ) カーサイドシェルター 使い方・使い勝手
我が家はカーサイドシェルターをステップワゴンの側面に設置しています。カーサイドシェルターは、文字通り車の横にくっつけるタープのことで、車には「強力な吸盤」を使ってくっつけます。組み立ては、大きな布を広げて、骨組みとなる2本の長い棒をX字状に差し込んで立ち上げるだけ。
…非常にあいまいな表現ですが、そのくらいのざっくりした感じで、慣れれば15分か20分くらいで設置できる簡単さです!
組み立ては簡単なのですが、骨組みや幕はまあまあデカい(長い?)ので、女の人が一人で取り回すにはちょっと慣れが必要かもしれません。
ふたりいれば、なんなく組み立てられます!
設営の時、風が強いと煽られてけっこう大変そうだったわね。
購入の決め手になった「開閉の度合いを選べる」のが、本当に便利!
タープの側面のツートンカラー配色になっている部分にチャックと巻き上げ用の留め具があり、開口を調整することができます。側面をしっかり解放してこげ茶色の部分だけで日陰をつくることができる「フルオープン」、ベージュ色の部分を半分だけ閉じて少し壁を作る感じの「ハーフオープン」、車に沿わせてしっかり壁をつくる「クローズ」の3つのパターンを簡単にセットできます。もちろん、後ろはクローズで前は全開、などの調整も可能。キャンプサイトでのお隣さまとの位置関係、シーンや天気などに合わせて調整できるのは思いのほか使い勝手が良く、何気に助かっています。
\スクロールで画像チェック/
フルオープンにすれば風が通り、お日様の光も適度に入って開放的な雰囲気に。ハーフオープンで少し壁を作ると、内側に荷物や作業台を置いておくときに外から見えない安心感があります。そして、クローズしてしまえば夜間の荷物置きとして十分なスペースに。画像では窓がオープン(網戸)になっていますが、これももちろんクローズできます。窓まで閉じれば着替えなどのスペースとしても使えます!
気になるスライドドアとの干渉について、ドアの開閉時にタープの生地を巻き込まないようちょっと手を添えれば、カーサイドシェルターを設置したままスライドドアの開け閉めが可能です。ただし、タープの設置位置によっては巻き込みやすい場面もあるかもしれません。車種にもよると思いますので、スライドドアの開閉は最初のうちは慎重に試してみるのがおすすめです。我が家はホンダ ステップワゴン スパーダ RP1/5系に乗っていて、写真(クローズ時 前側)のようにフロントドアのすぐ後ろのあたりに設置するのが定番になっています。
また、収納時はこんなにコンパクト↓
左はわくわくゲート側から。右は2ndシートからわくわくゲート方向を撮影した写真です。というわけで、たいして邪魔にもならないので、我が家は常時積載しっぱなしです!
ogawa(オガワ) カーサイドシェルター の注意ポイント
便利で快適なカーサイドシェルターですが、いくつか注意ポイントもあります。
◆設置に踏み台が必要
カーサイドシェルターは組み立て簡単です!が、最後の最後、車に取り付けるとき、ルーフ(あるいはハッチバック)に吸盤で取り付ける必要があります。ステップワゴンのルーフ高は1,840㎜。身長170㎝のわたくしでもなかなか背伸びが必要です。てか、普通だとムリです。。。見えないし、手探りで付けることに・・・。なので、吸盤をサクッと取り付けるためには踏み台が必要です。踏み台は、そのままちょっとした物置や小テーブルになりますのでひとつあると重宝します。
最初のうち、タイヤに乗ったり背伸びしたりして取り付けてつけていましたが、結果なかなかうまくいかず、時間ばっかりかかっていました。踏み台は必須!
遠目にみると平らな屋根のミニバンも実は凹凸やカーブがけっこうあります。吸盤は平らな位置に設置しないと空気が入ってすぐ外れてしまうので、やはり目視で確認できる踏み台があると便利です。また、 カーサイドシェルター は両端の2か所止めが基本ですが、真ん中あたりに予備の吸盤設置孔がいくつか空いています(写真参照)。予備の吸盤を購入しておけば、風の強い日などに3か所止めなど対応できて安心です!
実際は、きちんとペグ打ちしておけば、吸盤がはずれていても車に引っかかって自立を保ってくれます。
◆車を移動できない
「車を移動できない」というと語弊があるかもしれませんが、一度設置してしまうと車の移動のために装備をはずして・・・という作業が必要です。また、タープは自立しないので、半分組み立てたような状態でその場に放っておいて車で買い出しに出かけるというのはなかなか難儀と思われます。必要なものの買い忘れなどがないか確認して、きちんと寝るときの環境(特に車の傾斜に要注意)想定して設営を始めましょう!お気楽車中泊派には、管理棟など歩いて行ける場所に必要な備品を売っている場所を選ぶと安心かもしれません。
◆タープ内はそんなに広くない
オガワのカーサイドシェルターは、 幅285㎝・高さ210㎝・奥行247㎝というサイズ感です。車の横に設置するとまあまあの存在感を醸し出してくれますが、椅子やテーブルを置いてくつろぐには大人一人が限度なスペースです。
タープ内で料理の下ごしらえなどの作業をするにも正直ちょっと手狭です。
なので、我が家はくつろぎ時間は、一人は車内、一人はタープ内としたり、タープの中に荷物を広げてタープの外で作業や食事をしたり、という使い方をしています。
え!じゃあカーサイドシェルターはなんのために・・・という疑問もわいてくるかもしれませんが、車と一体化するこの構造物があるおかげで、外のスペースもなんとなく「お庭」風、あるいは「テラス席風」な扱いになり、気持ちは断然違います!単に車の横の広すぎるスペースに椅子とテーブルを広げるのと、カーサイドシェルターで区切られたスペースに広げるのとでは雲泥の差がある!と思います。
カーサイドシェルター内に大人一人と犬一匹でぴったりです
シェルター内は荷物置きにダイニングは外に、のスタイルが落ち着きます。
◆床は土がむき出し
カーサイドシェルターは、テントのように床面があるツールではなく屋根と壁のみ、という仕様です。我が家は車への前室やちょっとした作業スペース、リビング的に使っていますので、むしろ靴を脱がずに移動できる空間が気に入っていますが、このシェルターの中で靴を脱いでくつろぎたい場合は、何か工夫が必要と思われます。
◆追加の備品が必要
オガワのカーサイドシェルター には、付属品としてタープを地面に固定するペグとペグハンマーがついています。ですが、とても簡易的なものなので、ちょっと丈夫なペグと打ちやすいペグハンマーを購入しておいたほうが良いと思います。
それから、タープ内にはランタンを吊り下げるフックやリングホルダーがありません(泣)。
これはちょっと悲しいポイント。作業台に取り付けるランタンホルダーなど何かしら照明を確保できる備品が必要です。
まとめ
お気楽くるま旅派には、ちょっとお値段お高めで奮発が必要ですが、ogawa(オガワ)のカーサイドシェルター、買ってよかったです!!
特に、組み立て簡単、夜間の物置に超便利、環境に合わせてOPEN加減を自由に設定でき、周辺の外環境も含めてプライベート空間を演出できる!ところが気に入っています。
フリーサイトでも、ここらへんがしゃもちゃんのお家だよって雰囲気がでるぞ!
静かに主張してくれるオガワの文字も可愛くて高揚感がありますし、キャンプサイトに車を停めるだけ、という物悲しさもしっかり解消してくれました。
オートキャンプ場を拝借する車中泊の旅をグレードアップしてくれる、なくてはならない存在になっています。
【2024年2月追記】
カーサイドシェルターはバージョンアップ(カーサイドシェルターⅡ)してランタンフック付きに変わっています。
また、2024年にはカーサイドシェルターT/Cというモデルが発売されます。
こちらはメインの壁面を巻き上げたり跳ね上げてタープのように使える機能が追加されています!
※上記は執筆時の情報です。詳しくは公式HPを参照してください。