以前、犬連れでの避難を想定して避難袋に何を入れておくか、という考察をしました。
その際、全く個人的な見解ではありますが、重さが軽くて嗜好性も栄養価も高いアイテムとして「フリーズドライ」のおやつを当確させました。

その後、改めて市場を観察したところ、いろいろなメーカーさんからいろいろなタイプのフリーズドライ商品が発売されていたので、有名どころや新鋭のものをいくつか試してみました。
というわけで、今回は犬連れ旅にも普段のごはんにも、さらには非常食としても役立ちそうなフリーズドライ商品たちについて、栄養価や価格、その他の特徴、お湯でのふやけさすさについて深掘りしてみました。


比較したブリーズドライ商品は、K9ナチュラルの総合栄養食、ファンケルのグーディッシュ総合栄養食、ペットパラダイスのおやつ、ムーラムーラのおやつです。
この記事はこんな人におすすめ
・犬連れでの旅行で使いやすい犬の食事を探している
・犬のおやつ・ごはんで見かけるフリーズドライの中身が気になる
・犬の非常食が気になる
・犬のフリーズドライ食のメリットデメリットが気になる
・フリーズドライ各メーカーのふやけやすさが気になる
フリーズドライのおやつ・ごはんのメリットとデメリット
前述のとおり、犬用のフリーズドライ商品はどんどんメジャーになっており、いろいろなメーカーさんからいろいろなタイプのものが発売されています。
フリーズドライ製法とは、凍結させた食品を真空状態に置いて水分を昇華させ乾燥させる技術のことです。この製法で調理した食材は、高い温度を加えて水分を蒸発させるほかの乾燥方法とは違い、おいしさや香り、栄養価をそのまま長期保存できると言われています。



よくある干し肉風のささみジャーキーなんかは、エアドライ製法で作られているやつだね。
しゃもちゃんは噛み応えがあるのも好きだから干し肉も大好きだよ!
医療分野や宇宙食などの先端分野から、即席めんやふりかけ、コーヒー、味噌汁など普段の食卓で身近なシーンまで幅広く利用されており、ペットフードにも応用されるようになってきました。
フリーズドライのペットフードやおやつのメリットは、まさにこのフリーズドライ製法のメリット=食材の美味しさと栄養を損なわない、を享受できることが第一だと思われます。
そのまま与えることもできますし、お湯や水でふやかすと生食のような使い方で活用できると言われています。



お湯や水でふやかして、本当に生食のようになるか・・・メーカーさんによるようです。これについては後述します!
また、ドライフードや干し肉タイプのおやつより圧倒的に柔らかいため、シニアの子でも食べやすいというメリットもあります。



鯉も干し肉好きだけど、ちょっとシニアになってきたから柔らかいフリーズドライが食べやすいわ。
さらに人間側の取り回しのしやすさもメリットです。常温で保存でき、栄養価のわりに重量が軽く、開封後もある程度の期間そのまま保存することができます。そのため、旅行先での食事や非常食としてもとても便利に活用できます。
デメリットとしては、まず、コストの問題です。オヤツタイプの場合は、お手頃なお値段のものも多く出回るようになってきましたが、総合栄養食タイプはなかなかの強気な価格帯で流通しています。
K9ナチュラル総合栄養食の場合、最も安価なチキンベースで、500gで6,800円程度。ただ、一般的なドライフードと比較すると給与量が少ないので、体重5㎏の子で一日量に換算すると40g・約544円が目安量となります。
ファンケルの総合栄養食グーディッシュの場合、同じくチキンベースで30袋・390gで14,300円です。1袋あたり476円で、体重5㎏の子で一日量に換算すると4袋・約1,904円となります。



ギャー!!!
K9ナチュラルが激安に感じる!!
参考までに、我が家が普段ベース食にしている巷で「プレミアムフード」と呼ばれる普通のドライフードは、だいたい1㎏あたり3,000円前後のものが多い印象です。給与量目安はそのフードのエネルギー価(カロリー)によりますが、ざっくり体重5㎏の子で90gくらい与えるとして一日のコストは270円程度となります。
もうひとつ、注意点としては、開封後は湿気を吸いやすい印象があり、いわゆるドライフードと比較すると開封後の劣化は早いと思うことです。
犬のフリーズドライおやつはふやかすと生食のようになるか?
フリーズドライ製品の特長として「ふやかすと生肉・手作り食のような状態に!」というようなセールスポイントが記載されているのをよく見かけます。
確かに、フリーズドライ製品のビジュアルや人用の製品をイメージすると、お湯をかけると一気に水分を吸収して「元に戻る」ような感覚があります。しかし、実際にペットフードのフリーズドライ製品をふやかしてみると、じわっと膨らむ程度で「生食のような戻り方」をする雰囲気はない商品もありました。
とはいえ、それが悪いということではなく、ドライフードをふやかすのと同じような感覚でいれば問題ないですし、バッチリ水分補給にもなります。



生肉のようになる!という期待しすぎは禁物のようです。
私がこれまで試した製品で、まるで人間用のフリーズドライ製品のように一気に水分を吸収して形状が変化したのは、ファンケルさんのグーディッシュ、だたひとつでした(後述)。


ペット用のフリーズドライ製品は、水分を吸収しても劇的に形状が変化することはない。ファンケルのグーディッシュだけは別格。
各メーカーフリーズドライ ふやかしレビュー
いくつかのメーカーさんのフリーズドライ製品で、ドライの状態とお湯をかけてふやかした状態を比べてみます。
エントリーしたのは、オヤツタイプ2種と総合栄養食タイプ2種です。
- ペットパラダイス「国産 愛犬用 さくさく 鶏むね&レバー」
- MooraMoora (ムーラムーラ)「トリーツドッグクエール(うずら)」
- K9 Natural(ケーナインナチュラル) フリーズドライ ドッグフード チキン・フィースト
- FANCL(ファンケル)のグーディッシュ
①ペットパラダイス「国産 愛犬用 さくさく 鶏むね&レバー」



ペットパラダイスのレビュー:
国産フリーズドライおやつ。粒が小さくちょっとずつあげられるので小型犬には嬉しい商品です。しっかり固まっていて粉っぽくないところも扱いやすい!
ただ、お湯をかけてもほとんど様子は変わらず生肉感はありませんw
ママクックさんからも同じような商品が出ています。
②MooraMoora (ムーラムーラ)「トリーツドッグクエール(うずら)」



ムーラムーラのレビュー:
このシリーズは嗜好性が高く、珍しいお肉のシリーズがあるのが特徴です。一粒が大きめでドライ状態では割りにくいのが注意ポイント。
ふやかした状態で割ってみると、確かにちょっと生肉っぽさがあります。
ただ、ホロホロとほぐれる感じはなく、ふやかした後もだいぶしっかりしています。
フリーズドライ製品の中ではめずらしいテクスチャーの印象です。
③K9 Natural(ケーナインナチュラル) フリーズドライ ドッグフード チキン・フィースト
ケーナインナチュラルにお湯をかけてつついた様子を動画でチェック



ケーナインナチュラルレビュー:
総合栄養食のフリーズドライフード。不揃いな長細い形状と崩れて粉っぽい部分があるところは、他の多くのフリーズドライ商品と共通しています。いわゆる犬用フリーズドライと言えばこんな印象。
商品のセールスポイントとして「ふやかすと生食のよう」をPRしていますが、実際のところふやかしてもそれほど生食っぽさはでてきません。
とはいえ、嗜好性は申し分ないですし、総合栄養食としてバランスが整っているので、ふだんのごはんのトッピングにも旅先や非常食にも、頼りになるフードです。
K9に似たタイプのフリーズドライおやつ
④FANCL(ファンケル)のGOODISH(グーディッシュ)
グーディッシュにお湯をかけてつついた様子を動画でチェック



GOODISH(グーディッシュ)レビュー:
人間用のお味噌汁やおじやのようにキューブ状に成型された総合栄養食のフリーズドライフードです。お湯をかけたときの形状の変化は圧巻。あっという間にスープ状になってくれます。
海外のフリーズドライフードは「ほぼ肉」という内容が多い中、グーディッシュは野菜類やマイタケ、青汁、酵母なども入っており、より手作り食に近い感覚で使えそうです。
メインフードとして使うならお財布と要相談ですが、ベースのドライフードにからませたい場合や旅先でのトッピングにはとても重宝するアイテムです。
まとめ いずれにしても旅のおともや非常食に便利
食材が持っている豊富な栄養素や美味しさを保持しながら常温で保存することが可能なフリーズドライフード。軽くてコンパクトなのに栄養価が高く給与量も少なめで済みますし、柔らかく嗜好性が高いところはグルメな子やシニアの子にもぴったりです。
個人的に「お湯でふやかすと生食のようにもどる」という謳い文句に期待しすぎるのはNGな印象ですが、新鋭のFANCL(ファンケル)のキューブタイプフード「グーディッシュ」だけはあっという間にスープになりました。



お母さんが「ギャー!アマノフーズみたい!」って叫んでたぞ。
アマノフーズってなんだろ。しゃもちゃんのごはんも作ってくれないかな。
今後は、人間のフリーズドライ食を追いかける形で、ペット用のフリーズドライ食もどんどん進化するかもしれません。


普段はもちろんのこと、旅行先などにも持って行くことが出来る、とても便利なフリーズドライフード。各メーカーのふやけやすさも含めて犬連れ旅の参考になれば嬉しいです。
※上記は執筆時の情報です。詳しくは各メーカーの公式HP等を参照してください。

